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日産リーフの月額2000円乗り放題プランのメリット・デメリット

日産のCMで、月額2,000円で乗り放題という魅力的な施策をやっているのを見て、そんなに安いならリーフが最強じゃない?と思ったので、このプランについて調べてみました。

 

メリットは電気代の安さ

単純にガソリン代と比べていくら節約になるのかを計算してみました。
一般的な年間走行距離を1万キロとした場合、ガソリン車のガソリン代は以下のとおりになります。

ここでは燃費性能の良い車とあまり良くない車で計算します。また、カタログ値に1リッターあたり20kmとあっても実際の実燃費はその6~7割に落ち着くことが多く、実燃費はカタログ値20km/Lなら14km/Lくらいに落ち着きます。

ここでは実燃費10km/Lと、20km/Lの二種類の車で計算しました。

年間1万km走行のガソリン代(ガソリン1Lあたり120円として計算)

・実燃費10km/Lの車:1000L×120円=年間12万円
・実燃費20km/Lの車: 500L×120円=年間 6万円

上記のように、実燃費が10km/Lの車は12万円も年間でガソリン代がかかることになります。
実燃費20kmの低燃費な車でも6万円もかかります。

これと比べて、月額2,000円のリーフの定額プランは年間24,000円と、年間で10万円近い節約になるケースもあるということです。

(さらに2017年現在、この月額2,000円も2年間ゼロ円でいいというキャンペーン「旅ホーダイ」をやっています。)

車両本体価格が補助金などを引いても250万円近くするため、コンパクトカーと比べて絶対にお得かというと微妙ではありますが、年間1万km以上走るなら電気代の安さによる維持費の安いメリットはやはり大きいですね。

 

デメリットは充電に時間をとられること

ガソリン車の給油は数分で終わりますが、電気自動車は急速充電設備でも30分くらいかかります。(バッテリー残量が低レベルの状態から8割程度までの急速充電)

この充電に30分待たされることが時間のない人にとっては大きなネックになると思います。充電している間に買い物ができるショッピングセンターやコンビニがまだまだ少ないため、充電中はひたすら待つということになります。

もし、充電スタンドが順番待ちの状態で混んでいたような場合は、待っている人数×30分を待たされるということになり、現実的ではない話になってきます。

 

日産リーフの月額2,000円定額プランは、安さはたしかに魅力的なのですが、この充電に時間がかかるというデメリットがあることを考えると、利用できる人がかなり限られてしまうのではないかと思います。

また、急速充電設備がかなり普及してきているので、電池切れで立ち往生するというおそれは少なくなりましたが、それでも出先で充電するという使い方は充電に時間をとられるため、自宅で夜間に充電するというのが現実的なような気がします

 

自宅で充電するためには、設備を工事して設置するのに約10万円かかります。また、マンションでは管理の問題で設置は難しいため、一戸建てでないと現実的には設置は難しいようです。

ちなみに夜間電力での月間電気代も月に1000km走行する場合でも2,000円前後という情報がありますので、日産の定額プランと大差ないということになります。

これらの条件がクリアになれば、電気自動車の電気代の安さは大変魅力的ではあります。

安い夜間電力を利用して夜間に充電するのが現実的だとわかっていても、自宅が一戸建てでなければ充電設備の設置ができず、夜間充電ができないという問題を解決する必要があります。

 

まとめ

日産の月額2,000円定額充電プランは安さが大変魅力的な反面、出先で30分程度の時間をかけて充電をするというプランなので、時間に余裕のある人でないと利用が難しいかもしれません。

電気自動車は一戸建てに住んでいて、走行距離が年間1万km以上走るようなケースなら夜間電力を利用して安い電気代で維持できるので魅力的な車だといえるでしょう。

 

というわけで、日産リーフの月額2000円乗り放題プランのメリット・デメリットについてでした。