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中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方7「燃費にこだわらない・こだわりすぎない」

車を買い替えたいというとき、できれば燃費性能の良い車がほしいと思いますよね。

プリウスやアクアに代表されるハイブリッド車がまず候補にあがり、これらの中古車を探すという流れになるかと思います。

しかし、多くの人はここで驚くはずで、ハイブリッド車の中古車は高いんですね。

走行距離が10万キロを超えていても、です。

 

普通の車なら走行距離が10万キロを超えていれば、相当なバーゲン価格に下がりますが、プリウスやアクアは意外なほど高値で安定しています。

それほどハイブリッド車は人気があります。燃費がすごくいいから、維持費がかからないと考える人が多いわけですね。

 

たしかにガソリン代は安くなりますが、車両価格の差を考えると、お買い得とはいえないことが多いということをご存知でしょうか。

 

ハイブリッド車はそれほどお買い得ではない理由

ハイブリッド車がお買い得とはいえない理由は2つあります。

一つ目は、車両本体価格の高さです。

ハイブリッド以外の一般の車と比べると、非常に人気があるため車両価格が高く、同じ年式・走行距離で比較すると数十万の差があることがざらにあります。

同じ予算におさめようとすると、年式や走行距離を大幅に妥協しなくてはならない、ということになります。

場合によっては年式だけ・走行距離だけではなく、両方を妥協しなくてはならないでしょう。これではせっかく買ってもお買い得感が感じられないということになってしまいます。

古くて多走行な車なのに「予算いっぱい」の高めの車なのですから。

 

二つ目は、燃費の差では車両代をなかなか取り返せないということです。

これは、年式と走行距離を妥協しなかった場合です。

高いハイブリッド車を予算オーバーでもローンで無理して買ってしまった場合、です。

買った理由がガソリン代がかからないから、維持費が安いからという理由ならば、車両代の差額の元を取れるかどうかがポイントになります。

これは結論からいうと、なかなか元を取るのは大変ということになります。それでは、車両代の差をガソリン代の差で元を取れるかどうかを次の項目で詳しく見てみたいと思います。

 

単純に何万キロ走れば元を取れるか

同じ年式・同じ走行距離のハイブリッド車と一般車の価格差が50万円だったとしましょう。この50万円をガソリン代の差で取り返せるか、元を取れるか計算してみましょう。

 

ここでは、カタログ値ではなく、実燃費で比較することが重要です。カタログに30km/L以上の燃費性能が書かれていても、実際はその6~7割が実際の実燃費ということが多いためです。

 

それでは、計算してみましょう。

・ガソリン代      :1リットルあたり120円とします。
・ハイブリッド車の実燃費:1リットルあたり20km走行可能とします。
・一般の車の実燃費   :1リットルあたり10km走行可能とします。

 

上記の条件で、計算しますと、1万km走行で使うガソリン代がいくらかをまず計算します。

・ハイブリッド車1万kmのガソリン代:500リットル使うので500×120円=6万円
・一般の車の1万kmのガソリン代  :1000リットル使うので1000×120円=12万円

 

つまり、1万km走るごとに6万円の元が取れる計算になります。

50万円の元を取るには8.3万km走る必要があります。

年間走行距離が1万kmの人で8.3年、元をとるまでかかります。8.3年はお買い得ではないということです。

9年目から得をするということになりますが、それまではただの予算オーバーの車ということです。

お買い得になるのは9年目からということです。中古車で買った車を8.3年維持してからはじめて燃費で得をするというのはお買い得といえるのかどうか、微妙なところです。

 

この計算でわかることは、たくさん走れば走るほど、早く元が取れるということです。年間2万キロくらい走るなら4年で元を取れますから、それくらい走る場合にはハイブリッド車がお買い得といえるでしょう。

 

それほど燃費の差にこだわりすぎないでも良い人が多いのかもしれません

平均的な年間1万km程度の走行距離の人は、ハイブリッド車で元をとるのに何年もかかるので、ハイブリッド車にこだわる必要はそれほどないのかもしれません。
近場の買い物や送迎程度で年間5000kmくらいしか走らないという場合は、元を取れない可能性も出てきます。

 

高いプリウスを無理して買わなくても、お買い得感のある一般の車の中古車を買ったほうが、実は出費が少なくて済む可能性が高いという人が多いのではないでしょうか。

 

ということで、中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方7「燃費にこだわらない・こだわりすぎない」についてでした。