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日産リーフのバッテリーの耐久性はどうなのか?交換費用は?

日産リーフ(の新車)が月額固定2,000円の充電設備の使用料で乗り放題(キャンペーン名称は旅ホーダイ)、つまり月額2,000円だけで電気代がほかにかからないというキャンペーンをやっています。

しかも2017年1月現在は、この月額2,000円を2年間無料のキャンペーンをやっています。この魅力的に思えるキャンペーンについては前の記事「日産リーフの月額2000円乗り放題プランのメリット・デメリット」でも書きましたが、たしかにこれは電気代の維持費が2年間ゼロ円でそれ以降は年間2万円台という安さが魅力なのですが、時間に余裕のある人向けのプランということでした。

 

このキャンペーンを利用しない場合でも、自宅に充電設備のある場合は、月間1,000km走行する場合の夜間電力の充電代がやはり月額2,000円前後という人が多いようです。

 

このように維持費のうち、燃料代に相当する電気代が安いのが電気自動車の魅力ですが、バッテリーの耐久性が重要です。バッテリーの交換が必要になったらどうするのでしょうか。

 

バッテリー交換費用は60万円!

正式なアナウンスはなかなか見つかりませんでしたが、ネット上の情報を信じるなら、バッテリーの交換費用は約60万円ということです。

バッテリー交換した車検の請求額が80万円という情報もあり、このバッテリー交換をする場合には車検代も60万円プラスアルファで80万円と高額になってしまうということもあるようです。

これは非常に非現実的な高額さであり、これほどの出費に備えられるというユーザーは少ないのではないでしょうか

 

バッテリー交換は基本はしないで済む

このような莫大な出費はユーザーが困るわけで、二度と電気自動車を買わなくなってしまうでしょう。なので基本的にはバッテリーには長期保証がついていますのでひとまずは安心です。

 

バッテリーの長期保証(参照:日産のサイト「日産リーフ LEAF 保証について」より)

・30kWh駆動用のバッテリー:8年または16万kmのどちらか早い方
・24kWh駆動用のバッテリー:5年または10万kmのどちらか早い方

上記の保証があります。このどちらか早い方で劣化した状態を回復するとしています。

このように長期の保証となっています。

 

詳細は上記の日産のサイトから引用しますと、

『本保証は「30kWh駆動用バッテリー搭載車」の場合、正常な使用条件下において新車登録から8年間または走行距離160,000kmまでのどちらか早い方において、ツインデジタルメーターのリチウムイオンバッテリー容量計が9セグメントを割り込んだ(=8セグメントになった)場合に、修理や部品交換を行い9セグメント以上へ復帰することを保証しています。「24kWh駆動用バッテリー搭載車」の場合は、5年間または走行距離100,000kmまでのどちらか早い方の保証となります。』

となっています。

 

このバッテリーの説明はわかりにくいので、簡単に言いますと、新品のバッテリーの容量は12セグメントあり、8セグに劣化したら9セグに修理しますということです。

バッテリーが劣化すると、走行できる距離が縮むので、容量を回復して長距離走れるように直しますよ、という意味です。

 

この詳細な保証内容については批判もあるようですが、とりあえず長期の保証はあるということです。

 

詳しく調べると不安な人はますます不安になるような情報が出てきますが、新車で買ったユーザーのレビューは、バッテリーの不安はあるものの、それ以外は素晴らしい車ですという意見もあります。

この辺をどうとらえるかは個人の判断になりますが、保証があって、数万人のユーザーが乗っているのがリーフという車ということです。


電気自動車の中古車はどうなのか?

それでは、電気代が安いのが魅力な電気自動車ですが、中古車として購入を検討するのはどうなのかということを考えてみます。

 

これは上記のバッテリー保証の内容が非常に重要な意味を持ってきます。

新車で購入した場合は上記のように大型バッテリーのリーフなら8年・16万kmもの長期保証が受けられるので、ほぼ乗りつぶすまで使えるということになります。

 

できれば10年保証がほしいところですが、年間の走行距離が多い人ほど保証の恩恵を受けて安心して乗れるのではないでしょうか。

年間3万km~4万km走るという人の意見を見ましたが、18万km走ってもバッテリーが一度も8セグにはなっていないというレビューもありました。

 

なので、よほどのひどい使われ方をされていなければ、それほど心配はないということになりそうですが、これはあくまでも新車の保証が長期なのであって、中古では、おすすめできないと思います。

 

上記のように新車からの保証が5年・10万kmか8年・16万kmなので、中古車の年式と走行距離は現状で出回っている中古車では保証が切れるぎりぎりの車が多いはずです。

 

つまり結論は、新車ならいいが中古車としてはリスクが大きいのがリーフの中古車ということになります。バッテリーの保証が切れたら莫大な出費になるかもしれないということです。

 

まだあまりそういったレビューはないものの、中古車は要注意だといえるでしょう。

リーフは新車で買うならユーザーレビューも良い車ですが、中古車だけは要注意ということになります。

 

ということで、「日産リーフのバッテリーの耐久性はどうなのか?交換費用は?」についてでした。

日産リーフの月額2000円乗り放題プランのメリット・デメリット

日産のCMで、月額2,000円で乗り放題という魅力的な施策をやっているのを見て、そんなに安いならリーフが最強じゃない?と思ったので、このプランについて調べてみました。

 

メリットは電気代の安さ

単純にガソリン代と比べていくら節約になるのかを計算してみました。
一般的な年間走行距離を1万キロとした場合、ガソリン車のガソリン代は以下のとおりになります。

ここでは燃費性能の良い車とあまり良くない車で計算します。また、カタログ値に1リッターあたり20kmとあっても実際の実燃費はその6~7割に落ち着くことが多く、実燃費はカタログ値20km/Lなら14km/Lくらいに落ち着きます。

ここでは実燃費10km/Lと、20km/Lの二種類の車で計算しました。

年間1万km走行のガソリン代(ガソリン1Lあたり120円として計算)

・実燃費10km/Lの車:1000L×120円=年間12万円
・実燃費20km/Lの車: 500L×120円=年間 6万円

上記のように、実燃費が10km/Lの車は12万円も年間でガソリン代がかかることになります。
実燃費20kmの低燃費な車でも6万円もかかります。

これと比べて、月額2,000円のリーフの定額プランは年間24,000円と、年間で10万円近い節約になるケースもあるということです。

(さらに2017年現在、この月額2,000円も2年間ゼロ円でいいというキャンペーン「旅ホーダイ」をやっています。)

車両本体価格が補助金などを引いても250万円近くするため、コンパクトカーと比べて絶対にお得かというと微妙ではありますが、年間1万km以上走るなら電気代の安さによる維持費の安いメリットはやはり大きいですね。

 

デメリットは充電に時間をとられること

ガソリン車の給油は数分で終わりますが、電気自動車は急速充電設備でも30分くらいかかります。(バッテリー残量が低レベルの状態から8割程度までの急速充電)

この充電に30分待たされることが時間のない人にとっては大きなネックになると思います。充電している間に買い物ができるショッピングセンターやコンビニがまだまだ少ないため、充電中はひたすら待つということになります。

もし、充電スタンドが順番待ちの状態で混んでいたような場合は、待っている人数×30分を待たされるということになり、現実的ではない話になってきます。

 

日産リーフの月額2,000円定額プランは、安さはたしかに魅力的なのですが、この充電に時間がかかるというデメリットがあることを考えると、利用できる人がかなり限られてしまうのではないかと思います。

また、急速充電設備がかなり普及してきているので、電池切れで立ち往生するというおそれは少なくなりましたが、それでも出先で充電するという使い方は充電に時間をとられるため、自宅で夜間に充電するというのが現実的なような気がします

 

自宅で充電するためには、設備を工事して設置するのに約10万円かかります。また、マンションでは管理の問題で設置は難しいため、一戸建てでないと現実的には設置は難しいようです。

ちなみに夜間電力での月間電気代も月に1000km走行する場合でも2,000円前後という情報がありますので、日産の定額プランと大差ないということになります。

これらの条件がクリアになれば、電気自動車の電気代の安さは大変魅力的ではあります。

安い夜間電力を利用して夜間に充電するのが現実的だとわかっていても、自宅が一戸建てでなければ充電設備の設置ができず、夜間充電ができないという問題を解決する必要があります。

 

まとめ

日産の月額2,000円定額充電プランは安さが大変魅力的な反面、出先で30分程度の時間をかけて充電をするというプランなので、時間に余裕のある人でないと利用が難しいかもしれません。

電気自動車は一戸建てに住んでいて、走行距離が年間1万km以上走るようなケースなら夜間電力を利用して安い電気代で維持できるので魅力的な車だといえるでしょう。

 

というわけで、日産リーフの月額2000円乗り放題プランのメリット・デメリットについてでした。

中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方11「中古車には安い季節・時期がある」

中古車に買い換えるとき、できるだけ安く買いたいなら、ひとつの方法として、中古車が安くなる時期を狙うという方法があります。
中古車には需要が増えて高値で安定している時期と、需要が減って安くなる時期があります。

その時期とはいつなのでしょうか。

 

中古車が安くなる時期

中古車が安くなる要因は需要が減ることによります。需要が減ると店頭に並んだ車が売れずに回転しなくなるため、中古車店は価格を下げて利益を減らしても売ろうとしますので、価格が下がってきます。この需要が少なくなる時期を狙うのが時期的なお買い得車を探す方法になります。それではいつがその時期なのかをいくつかあげてみます。

 

・1月
ボーナス月である12月はクリスマス商戦があるため、車以外のものをいろいろと買い物する人が多いのですが、さかんな買いものシーズンが過ぎると、お金を使ってしまってものが売れなくなります。特に車のような高い商品は需要が下がり、売れなくなるので1月は中古車価格が下がります。

 

・4月~5月
中古車の需要が多い時期が過ぎたころが狙い目となります。需要の多い2月~3月を過ぎた4月中旬~5月あたりは需要が下がり、安くなる傾向があります。

 

・8月、12月
ボーナス時期のあとには、車以外のことにお金を使うイベントが増えるため中古車の需要が減り、安くなります。衝動的に使うわけではなく、ボーナスが出たから8月は旅行を計画する、12月はクリスマス商戦でほかに買うものがあることや忘年会があるなど、出費に予定が重なる時期なので中古車にお金が回らないということです。中古車店としては年を越す資金が必要で安くしても売る店があったり、年を越せば車の年式が1つ古くなるので価格を下げて売り切ってしまおうとしたりします。なので12月~1月は連続で安いということになります。

 

これらの時期を狙えば、高い時期に比較してお買い得に中古車を入手できる可能性がたかまります。
ただし、狙っている車が値下がりするまで時期を待つという作戦は、他人に買われてしまうリスクがありますので注意が必要です。とくに人気の車種を狙っている場合には価格が高い時期でも買ってしまうほうがいい場合もあります。

 

中古車が高い時期

中古車の需要の高まる時期は価格が高値安定となり、バーゲンセールにはなりません。なので、この時期に車がどうしても必要な場合以外は、高い時期を避けるのがお買い得に買う秘訣です。

 

・2月~3月
2月~3月は、卒業・就職シーズンなので新車が売れる時期ですが、同時に下取りなどで車を手放す人が増え、中古車市場に中古車が出回ります。

新車が売れている時期には中古車の玉数が増えるため、この時期を狙って中古車を必要としている人たちがいっせいに物件を探しはじめるため需要が高まり、価格も高くなります。
この時期に新車が売れるのは、もちろん卒業・就職シーズンということもありますが、ディーラーが販売台数を増やしたい時期だからです。販売台数を増やせばメーカーからの販売奨励金やインセンティブと呼ばれる報酬が増えるため、新車を値引きして台数を売ろうとするためです。

それをみな知っているので、この時期に新車を購入する人が非常に多くなります。それで今まで乗っていた車を手放す人が増えるのですね。この時期は新車は値段が下がり、中古車は値段が上がるというわけです。

 

・7月
ボーナスで中古車を買う人が増える時期で、需要が高まるため価格も高くなります。12月もボーナス時期ですがクリスマス商戦などの事情で安くなり、夏のボーナスではクリスマスほどほかの商品を購入しないため、中古車を買う人が増えるためです。夏休みの旅行や帰省のために買う人が増えることも要因です。

 

・9月
7月と同様に秋の行楽シーズンのために車を買い替える人が増える時期で、需要が高まり、価格も高くなります。

 

これらの時期をはずせば、安い時期が来ますので、お買い得に買うことができる可能性があります。
ただし、人気車種を狙っている場合は、狙った車が売れてしまうことが多くなりますので、安い時期まで待つのは他人に買われてしまうリスクがあります。
なので、どうしてもその一台が欲しいという場合は高い時期でも早い者勝ちで買うしかない場合もあります

 

車種によって安くなる季節もある

季節的な要因で安くなる車種があります。

・オープンカーは冬
オープンカーが気持ちいい季節は夏・秋ですね。なので、その季節の前にあたる春に需要が高くなり、価格も高いです。需要が一気に減るのは冬なので、この時期にオープンカーを狙えば安く買えるということになります。

 

・4WDは春
四駆車は雪に強く、需要は冬にあります。夏も行楽需要がありますが、冬ほどではありません。なので雪のシーズンの終わった春に需要が下がり、価格も安くなります。


安い時期だけ探しても望みの車が見つからないこともある

中古車は望みのオプションつきの車が探してもその一台しかない場合があり、ほかに代わりの無いものであることも多く、安い時期だけで探していても希望の車が見つからないことがあり、あまり時期的なことにこだわらないほうが良い場合もあります。

 

安い時期を狙うのが効果的なのは不人気車種

安い時期を狙うときに最大の効果を発揮するのは、不人気車種を狙っている場合です。

不人気な車種を狙えば、売れ残っている確率が高くなるため、需要の減る時期にはさらなるバーゲン価格に下がることがあります。

ただ、中古車ショップにも考え方の違いがあり、無理して安く売らない方針のショップは安くなる時期でもあまり値下げをしない店もあるため、値下げをしている店を見つけることが重要です。

価格交渉にも応じてくれる店や、安くして台数を多く売るという考え方の店なら、この安い時期にお買い得車を買える可能性が高くなります。需要の減る時期だからこそ、手広くいろいろな店を検索して探してみることをおすすめします。

不人気車種に関連した記事、中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方4「人気の車種をはずす」もご覧ください。

ということで、中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方11「中古車には安い季節・時期がある」についてでした。

中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方10「修復歴ありで探す」

車の買い替えで、お買い得な中古車を見つける方法をシリーズでお届けしていますが、今回は人気の車を安く買う方法のひとつをお伝えします。

それは憧れの車に安く乗りたいという場合、多少のリスクは承知の上で、修復歴のある車を狙うという方法があります。

 

絶対条件は、きちんと直っていることです。おすすめはフロント部分の事故ではないリア部分の軽度な事故に限定することで、修復歴ありでも、まあまあ安心できるお買い得車が見つかる可能性があります。


修復歴ありということは、何かとぶつかって、破損したことがあるということです。何とぶつかったかはさまざまですが、電柱にぶつかった自損事故かもしれませんし、車対車の衝突事故かもしれません。

どんな事故かはわからないが、壊れたままではなく、修理して走れるように直したということです。破損した箇所がきちんと直っていれば良い、という考え方で選ぶことになります。

 

修復歴とは

事故をおこせば必ず修復歴になるかというと、そうではありません。ネジをはずして取り替えられるドアなどの交換は、事故であっても修復歴車にはなりません。

 

修復歴車とは、車の重要なフレーム・骨格が曲がってしまうような大きな破損をして、その骨格を溶接で交換したりフレーム修正機という機械で元の形に直した車のことをいいます。

車の重要な骨格部分なので、きちんと直さないとまっすぐ走らなかったりしますので、修理には技術が必要です。

まっすぐ走らないようなリスクが少ないのは車の前部より、後部の修復のほうがリスクが少なくなります。前部には車の舵取り機構があるためです。

程度によりますが、前部の事故でも軽い損傷程度なら問題なくまっすぐ走るように直せます。しかし前部の深い部分まで損傷があった車は避けたほうが無難です。


自分の車が電柱にぶつかったらどうするか考えてみる

ここで考えて見ますと、自分の車を電柱か何かにぶつけてしまい、大きく車体がへこんでしまったとします。

そのままの現状では走れないくらいの事故だったとして、車両保険で直すと決めたら、直して乗り続けますよね。修理工場で修理して乗り続けるのがひとつの方法ですよね。そんな修復歴のある車はたくさん街中を走っています。修復歴がある車でも、きちんと直してあれば乗り続ける人が多いのです。

ということは、それを手放した人の車が修復歴車として中古車ショップに流れてくるということになります。その車は直して問題なく走っていた車なのかもしれません。

走るのに問題がなかった車なら、安くてお買い得だといえるわけです。

 

しかし、事故の現状のまま業者オークションで売却・転売されて店頭に並んでいる車もあります。事故現状車は仕入れが安く、仕入れて自社工場で修理して販売するのが儲かるからです。事故現状車を修理して売られている車の中には安全に走れるお買い得な車もありますが、中には多少の問題が残っているあまり良くないものが混在しています。これを気をつけるにはどうしたらよいでしょうか。


修復歴があっても問題ない車の見つけ方

上記のように、リスクのある事故は車の前部、フロント部分の事故はリスクがありますので、これを避けるほうが無難です。車の修理に詳しい人は軽いフロント事故の修復歴ありを狙ったりしますが、一般の人はフロント部分の修復歴車を避けたほうが無難です。やはりリスクの少ない軽い後部の修復歴に限定して探すと良いでしょう。

 

事故の部位がどこなのかを知る方法としては、その中古車を仕入れたルートによって異なります。

中古車ショップが参加している業者オークションからの仕入れの場合は、出品票というものがあり、修復歴の部位が明確に記載されています

この出品票を見せてもらえるなら見て判断します。見せてもらえないということはあまりないので、見れば一目瞭然です。もし見せてもらえないと断られたらその店で買うのはあきらめましょう。

 

中古車ショップのもうひとつの仕入れルートは、ユーザーからの買取・直販です。この買取った車は業者オークションのような出品票がありませんが、前オーナーが修理したときの書類が残っている場合はフロント事故なのかどうかがわかる場合があります。
そもそも修復歴があり、と正直に言っている店なので誠実な店であることは言えますので、書類はたいていは見せてもらえると考えていいでしょう。程度の軽い後部の修理であれば狙ってもよいでしょう。

 

修復歴ありというだけで買わない人が多い中、後部の軽度な修復歴車なら、買いだといえます。修復歴車のすべてが危険な車というわけではないということです。

 

以上のような注意点を妥協せずに見極めれば、修復歴ありでもお買い得な車に出会える可能性があります。

 

ということで、中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方10「修復歴ありで探す」についてでした。

中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方9「維持費が安いのはコンパクトカーか軽自動車か」

車を買い替えるとき、維持費の安い車を探すと決めた場合に、比較対象となるのは軽自動車かコンパクトカーで比較するという方が多いのではないでしょうか。

ある中古車ショップの方から聞いた話では、ミニバンを除いた排気量が大きめの普通車があまり売れないとのことです。それに対してコンパクトカーやミニバンはそれなりに売れ、軽自動車はかなり売れるということです

。売れているということは、それなりに理由があるはずです。軽自動車の人気の理由はやはり維持費が安いということですが、ここでいくらくらいの差があるのか、比較してみましょう。

 

比較対象はコンパクトカー

軽自動車を選ぶ理由が維持費の安さなのであれば、維持費が普通車の中でも安いコンパクトカーとの比較をしてみます。

というのは、排気量の大きい車と軽自動車で迷うことは少ないのではないかということです。

排気量の大きい大型の車はそれなりに維持費が高いことは誰もがわかっているからです。

燃費の良いコンパクトカーと比較して、燃費のさらに良い軽自動車のほうが維持費が安いのは計算しなくてもある程度予想がつきます。それではどのくらい維持費が安いのかを計算してみました。

 

軽自動車のほうが維持費が安いもの

自動車税:軽が10,800円、コンパクトが34,500円で23,700円の差があります。ここでまず大きな差が出ました。自動車税は一括払いなので毎年5月に痛い出費のひとつですね。

 

重量税:これ以降は2年に一度のものは年額に計算しなおしていきます。年額で比較すると、軽が4,100円、コンパクトが11,250円で、7,150円の差がつきます。車検のときに支払う税金ですね。

 

ガソリン代:燃費性能の差がそれほど大きな差ではない軽とコンパクトカーですが、軽の中には燃費の良い車種はリッター37kmなんていうのもありますからハイブリッドでもなければ軽自動車に軍配があがるケースが多いでしょう。それでも2倍の差にはならないと仮定して年間1万km走る場合で1万円~3万円の差になります。アバウトで恐縮ですが、真ん中をとって2万円の差ということにします。

 

車検代:自分で車検を受けるユーザー車検なら差は少ないですが、車検専門店やディーラーなどでは軽のほうが安い傾向があります。やや比較が難しい項目ではありますがここでは年間で5,000円の差とします。

 

以上の差額の合計差がある項目だけの合計が55,850円になりました。これは毎年これだけの差があるので、少なくない差額ではないでしょうか。


比較が難しい項目

任意保険:年齢や割引率が個人によって違い、また車両保険をつける・つけないで大きく違いますので比較が難しいですが、それでも同じ契約内容では年額5,000円~10,000円くらい軽が安いでしょう。個人により差額が大きく異なりますので比較から除外します。

 

タイヤ代:タイヤの交換で一般的には国産タイヤで比較すると軽のほうが安いですが、コンパクトカー向けのタイヤも最近は外国産のものなどで選択すれば安くなっています。外国産のタイヤについてはその性能について賛否が分かれますのでここでは比較から除外します。ただ、国産タイヤで比較すれば軽のタイヤが安いということは言えます。

 

その他の維持費はあまり変わらない

軽自動車でもコンパクトカーでもあまり変わらない維持費は以下のようなものです。

 

自賠責保険:軽が13,185円、コンパクトが13,920円で、年間数百円の差なのであまり差があるとはいえません。

 

駐車場代:車種に関係なく、同じですね。ただ、車の維持費のうちでも、かなり大きい金額を年間払うのが駐車場代になります。


まとめ:年間5~6万円の差は大きいといえるでしょう

仮に車両本体価格が同じとして考えると、軽自動車の年間維持費は5~6万円安いと出ました。やはりコンパクトカーより軽自動車のほうが維持費は安いようです

この差が毎年続くとなると、10年で50~60万円の差が出ます。これは大きな差ではないでしょうか。やはり軽自動車が維持費は安いということになりそうです。

 

車両本体価格が違ったり、燃費性能がそれほど良くない軽自動車もありますので、いちがいには言えませんが、やはり軽自動車の維持費は安い傾向があるようです。(あくまでも軽自動車のイメージどおりの燃費の良い車種を選んだ場合です。)

 

ということで、中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方9「維持費が安いのはコンパクトカーか軽自動車か」についてでした。

中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方8「展示車・未使用車」

車の買い替えで、安くてお買い得な中古車を買う方法の有力な方法のひとつに、未使用車を狙う方法があります。

 

新古車という言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、これはいまは使わない用語になっていますが、昔は新古車と言いました。今は(登録済み)未使用車といいます。

 未使用車には展示に使った展示車と登録・届出を済ませただけの新品同様の(登録済み・届出済)未使用車があります。

 

展示車とは?

展示車はディーラーでショールームで商品見本として使用されていたものです。試乗に使われた車も展示車になります。

展示車は多くの人の手に触れるので、家電の展示品のようなものです。

試乗に使われていれば走行距離も数百km~走っていますし、多くの人が触っているので、そこが気にならなければお買い得の価格で購入ができます。

 

未使用車とは?存在する理由は?

未使用車は、展示車とは違い、ディーラーが所有者になって登録を済ませた未使用の車です。

展示車と違うのは、多くの人の手に触れていないこと、試乗に使われていないことから、走行距離も2~10km程度の本当に新車同然の車になります

 

未使用車が存在する理由は、ディーラーの懐事情がからんできます。

メーカーからの販売奨励金がディーラーの重要な収入源になっていますが、一定の台数を目標として、台数を達成すると、販売奨励金とかインセンティブという名目でディーラーにお金が入るようになっています。

また、この目標台数はノルマでもあるので、ノルマを達成すると、車の仕入れ額が下がります。マージンが下がるので、仕入れ額が下がるのです。

このように、台数目標=ノルマの達成まで不足の台数分を自社で登録して帳尻あわせをするということがよく行われています。

 

この未使用車は新車同然ですが、自社登録なので書類上は1オーナーの中古車扱いとなり、中古車なのでそのまま顧客に売ることができないということになります。

ディーラーは新車販売をするところなので中古車は売ることができないのです。そこで、ディーラーは登録済み未使用車を中古車業者や業者オークションに売りに出して換金します。これが未使用車として市場に出てくるのです。

 

なお、正確な呼称として、軽自動車以外の車は登録済未使用車と呼び、軽自動車は届出済未使用車と呼びます。

ナンバーをつけて名義変更することを軽自動車以外は登録といい、軽自動車は届出というためです。

 

展示車・未使用車が安い理由

展示車は家電と同様、展示品として新車より安くなるのは当然として、新車同然の未使用車が安い理由はいくつかあります。

 

まず、新品同様であっても、書類上の前オーナー(ディーラー=所有者)がいる中古車なので、車両本体価格が安くなります。業者へ転売されて換金されるときに安くなっているということです。

 

また税金が安くなるのも理由のひとつです。

展示車もそうですが、初の登録のときに支払う重量税がかからないということが一つの理由です。重量税は支払い済みのため、中古車を買うときにこれを支払う必要は基本的にありません。次に重量税を支払うのは2~3年後の初の車検のときです。

また、中古車扱いとなるため、自動車取得税の計算のときに車の評価額が下がり、自動車取得税も安くなるのでここでも安くなる理由があります。

 

なお、自賠責保険は車検を受けた人が払うべきもので、本来は払わなくてもいいはずですが、慣例で中古車店は残月分を上乗せして請求しています。重量税や自賠責保険料を請求されたら支払わなくても良いように交渉してみたほうが良いでしょう。

 

その他、展示車・未使用車のメリット

安いメリット以外のメリットとしては、新車保証が受けられることと、すぐに納車されるということがあげられます。


メーカー保証として、5年または10万kmまでの新車保証が、保証の継承という手続きをすることで引き継げるので、長期保証付きで安心して乗ることができます

 

また、新車で買うと納車まで相当待たされることもありますが、展示車や未使用車は、現物があるので、名義変更だけですぐに納車され、すぐに手に入ります。欲しい車が保証もついて、安くて早く手に入るのですから、大きなメリットがあると言えますね。

 

展示車・未使用車のデメリット

デメリットは新車なら注文のときにつけられるオプション(純正ナビやサンルーフなどのメーカーオプションやディーラーオプション)があとからつけられないことと、色がシルバーや白ばかりで赤などの色が選べないことです。

 

また、ローン金利がディーラーローンよりも中古車店の提携ローンのほうが高く、長期の支払いでは支払い総額に10万円以上の差が出ることもざらですので、安く買ったメリットがここで相殺されることもありますので、基本は現金一括か、頭金を多めに入れるようにしたほうが安さのメリットがいきてきます。

 

展示車・未使用車を買う方法

一般の中古車ショップでもお願いすれば業者オークションから仕入れてくれることもありますが、未使用車をメイン商材として扱っている専門店的な中古車店もありますので、カーセンサーnetなどで探してみることをおすすめします。

 

展示車・未使用車を購入する前の注意点

購入にあたっての注意点としては、登録(軽自動車は届出)された年月日を確認し、車検の残り期間を注意してください。

また、オプションが付いている車もありますので、どんなオプションが付いているかを確認することをおすすめします。
これらはカーセンサーnetなどに掲載されています。

 

また、上記のようなローン金利の差によって安さのメリットが消えてしまわないかをよく計算してみてください。展示車・未使用車は安いといっても中古車としては高いほうになりますので、現金払いの頭金の比率を高くしないとローン金利は意外とばかにできない金額を払うことになります

 

このローン金利やオプション代などを含めて新車の支払い総額と比較してから結論を出すことをおすすめします。支払い総額はカーセンサーnetなどの検索サイトや新車見積もりサイトなどで見積もりをメールで受け取れます。


ということで、中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方8「展示車・未使用車」についてでした。

中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方7「燃費にこだわらない・こだわりすぎない」

車を買い替えたいというとき、できれば燃費性能の良い車がほしいと思いますよね。

プリウスやアクアに代表されるハイブリッド車がまず候補にあがり、これらの中古車を探すという流れになるかと思います。

しかし、多くの人はここで驚くはずで、ハイブリッド車の中古車は高いんですね。

走行距離が10万キロを超えていても、です。

 

普通の車なら走行距離が10万キロを超えていれば、相当なバーゲン価格に下がりますが、プリウスやアクアは意外なほど高値で安定しています。

それほどハイブリッド車は人気があります。燃費がすごくいいから、維持費がかからないと考える人が多いわけですね。

 

たしかにガソリン代は安くなりますが、車両価格の差を考えると、お買い得とはいえないことが多いということをご存知でしょうか。

 

ハイブリッド車はそれほどお買い得ではない理由

ハイブリッド車がお買い得とはいえない理由は2つあります。

一つ目は、車両本体価格の高さです。

ハイブリッド以外の一般の車と比べると、非常に人気があるため車両価格が高く、同じ年式・走行距離で比較すると数十万の差があることがざらにあります。

同じ予算におさめようとすると、年式や走行距離を大幅に妥協しなくてはならない、ということになります。

場合によっては年式だけ・走行距離だけではなく、両方を妥協しなくてはならないでしょう。これではせっかく買ってもお買い得感が感じられないということになってしまいます。

古くて多走行な車なのに「予算いっぱい」の高めの車なのですから。

 

二つ目は、燃費の差では車両代をなかなか取り返せないということです。

これは、年式と走行距離を妥協しなかった場合です。

高いハイブリッド車を予算オーバーでもローンで無理して買ってしまった場合、です。

買った理由がガソリン代がかからないから、維持費が安いからという理由ならば、車両代の差額の元を取れるかどうかがポイントになります。

これは結論からいうと、なかなか元を取るのは大変ということになります。それでは、車両代の差をガソリン代の差で元を取れるかどうかを次の項目で詳しく見てみたいと思います。

 

単純に何万キロ走れば元を取れるか

同じ年式・同じ走行距離のハイブリッド車と一般車の価格差が50万円だったとしましょう。この50万円をガソリン代の差で取り返せるか、元を取れるか計算してみましょう。

 

ここでは、カタログ値ではなく、実燃費で比較することが重要です。カタログに30km/L以上の燃費性能が書かれていても、実際はその6~7割が実際の実燃費ということが多いためです。

 

それでは、計算してみましょう。

・ガソリン代      :1リットルあたり120円とします。
・ハイブリッド車の実燃費:1リットルあたり20km走行可能とします。
・一般の車の実燃費   :1リットルあたり10km走行可能とします。

 

上記の条件で、計算しますと、1万km走行で使うガソリン代がいくらかをまず計算します。

・ハイブリッド車1万kmのガソリン代:500リットル使うので500×120円=6万円
・一般の車の1万kmのガソリン代  :1000リットル使うので1000×120円=12万円

 

つまり、1万km走るごとに6万円の元が取れる計算になります。

50万円の元を取るには8.3万km走る必要があります。

年間走行距離が1万kmの人で8.3年、元をとるまでかかります。8.3年はお買い得ではないということです。

9年目から得をするということになりますが、それまではただの予算オーバーの車ということです。

お買い得になるのは9年目からということです。中古車で買った車を8.3年維持してからはじめて燃費で得をするというのはお買い得といえるのかどうか、微妙なところです。

 

この計算でわかることは、たくさん走れば走るほど、早く元が取れるということです。年間2万キロくらい走るなら4年で元を取れますから、それくらい走る場合にはハイブリッド車がお買い得といえるでしょう。

 

それほど燃費の差にこだわりすぎないでも良い人が多いのかもしれません

平均的な年間1万km程度の走行距離の人は、ハイブリッド車で元をとるのに何年もかかるので、ハイブリッド車にこだわる必要はそれほどないのかもしれません。
近場の買い物や送迎程度で年間5000kmくらいしか走らないという場合は、元を取れない可能性も出てきます。

 

高いプリウスを無理して買わなくても、お買い得感のある一般の車の中古車を買ったほうが、実は出費が少なくて済む可能性が高いという人が多いのではないでしょうか。

 

ということで、中古車の買い替えでお買い得な車の見つけ方7「燃費にこだわらない・こだわりすぎない」についてでした。